イヌが新型コロナに感染、米国初、抗体もつ個体も | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

米国でジャーマン・シェパードの新型コロナウイルス感染が確認された。犬の感染例は同国内で初めてだ。専門家は、ペットの感染およびペットから人への感染のリスクは低いとしている。

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■いぬらぼ的視点

・まずは重要な指摘

「ここから学ぶべきは、ニュースは科学ではない、ということです」

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そのとおりですね。
どのような手順や手続きを踏んだ上でのソースなのかということが大切です。

ほんとうに?

しかし、ペットの飼い主が心配する必要はほとんどない。専門家によると、新型コロナウイルス感染症の感染者数が世界でおよそ700万人、うち米国で190万人となっている現在、もしもペットが重要な媒介動物だとするなら、すでに判明しているはずだという。

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専門家って誰でしょう?
これだと執筆者の感想になってしまいますよね。

この点については、そうであってほしいという願いはともかく、時期尚早のように思われます。
現時点でわかっていると思われていることは表面的で薄氷のようなもののように感じます。
一体どこでどれだけの数の調査・検査がなされたのでしょうか?

それに誰が言っているのかはあまり重要ではありません。
とくに専門家という常套句には注意が必要です。
伝聞系の言い回しというのも結論付けるものではない場合が少なくありません。
結論付けられるならエビデンスを示せばよいだけの話だからです。

※個人的に蓋然性は低くはないんだろうなというような感想は持ちますけどねw

・論文という罠
いぬらぼは大学では歴史を学んでいました。
歴史は勝者のものであり勝者の理屈と都合によって書かれています。
勝者と敗者双方の当時の一次資料に含まれる共通の出来事を精査して初めて過去に起こった出来事の一端が見えてきます。
その記録ですら記述者のバイアスがかかっていることを割り引いて考えなければなりません。
その割り引く考えにも、いぬらぼのバイアスがかかることを忘れてはなりません。

また論文に書かれているからといって正しいとは限りません。
事実誤認などいくらでもあり得ます。
人文系など解釈のしようはいくらでもありますからそもそも玉石混淆です。
科学の分野であっても人のなすことですから、十分なベリファイの済んでいないものを是とすることはできないでしょう。
いついかなるどんなものに対しても、ほんとうに?と問える視点を持ちたいものですね。