犬目線日和

本日、5月29日の藍瑠地方は晴れ。
最低気温15度、最高気温は27度。
湿度40%前後でかなり過ごしやすい1日でした。
最高のうたたね日和ですw

午後になってから隣のマンションの子供たちの監視役をつとめていたので、水遊びをはじめたらまずはシャワーの水をがぶ飲みしてました。
この日差しの中どれだけ監視に熱中しているんでしょうねw

ところで、子供たちの監視に余念のない藍瑠さんの見ている世界は、この画像のような色彩ではありません。

人は3色型色覚で、いわゆるRGBのフルカラーで世界が見えていますが、犬には色を感じるための錐状体が人の1/6ほどしかなく、しかも2色型色覚のため色を見分ける能力にかぎりがあります。

とくに赤と緑の識別が苦手で、人の赤緑色盲に近い色覚のようです。
そのため、外で遊ぶようなときに赤や緑のおもちゃを選んでしまうと草や芝生などと同化して見つけにくくなってしまう可能性があります。
色の対比から青がよいなどといわれることもありますが、いぬらぼとしては外なら基本白一択です。(明度ができるだけ高いもの)

そのような色覚だと、はたして犬に虹はどのように見えているのでしょうね。

さらにいえば立体視が苦手です。
視神経線維が1/4(人は1/2)しか交叉していないという構造的な理由によります。
同じように水晶体の弾力が弱いため1Mより近いものに焦点を合わせることが苦手です。
その一方で、シープドッグの中には1km先のハンドサインが見分けられる個体もいるようです。
動体視力の良さと合わせて考えるとこの見え方には納得できます。

それから、暗闇でもよく見えます。
弱い光でも反応する桿状体や網膜下にあるタペタム(輝板)と呼ばれる構造が発達しているためです。
タペタムというのは、暗いところで目が光るというアレです。
緑色系だったり赤系だったり個体によって微妙にちがいます。
ちなみに、人の赤目現象は網膜の毛細血管によるものです。

目の機能だけを取りあげても、人と犬とでは感覚器官のつくりがちがいます。
感覚器官のつくりがちがうということは、刺激の受け方・捉え方、つまりは感受性がちがうのです。
人同士であっても受け止め方は個々変わります。
まして犬をや。
人とはちがう反応がみられたようなときには、文字どおりの犬目線で愛犬のみている感じている世界を想像してみるのもよいでしょう。