地味トレ日和

本日、7月8日の藍瑠地方はくもり一時晴れのち時々雨。
最低気温26度、最高気温は午前9時の28度。
湿度70%台で日中は過ごしやすい1日でした。

ホールディング中の藍瑠さん。
なすがままになってますw

人も犬も生涯学習。
新しいことばかりではなく、できていることも何かのきっかけでできなくなることもありますので、適時確認をして、状況に応じて強化あるいは修正をしていく必要があります。

ちなみに、藍瑠さんのヒートは折り返しを過ぎたようです。
交配するなら近々だったでしょうか。
今後も予定はないですけどねw

昨今藍瑠さんは、映像のある新規のトレーニングと、映像のない地味目のトレーニングをしています。
地味トレは、今までよしとしていた動きの入れ直しです。
一通りのことはできますが、意図せずハンドサインやボディサインが先行刺激となってしまっているものもあるため少しばかり時間が必要な感じです。

地味トレの一つ。
右ロール。
ごろごろごろ。

同じく左ロール。
ごろごろごろ。

このような左右などの2方向の動作をトレーニングする場合は、まずは一方向ずつ確実に理解させましょう。
両方向を同時にトレーニングしようとすると、予測や勝手で動くようになる可能性がでてしまいます。
どちらかに動けば確率50%でご褒美にありつけるからです。
仕上げなどで両方向を交えてトレーニングしたい場合は、別のアクションをプラスして3つ以上の動きを組み合わせてトレーニングすることをオススメします。
結果、予測や勝手ではご褒美をもらえない確率の方が上がるため、ご褒美がもらえる確率の高い行動がとれるようにシフトしていくことになるでしょう。
そうならない場合は個々のトレーニングの理解が足りていないのでステップを戻したほうがよいでしょう。

ちなみに、すでに2方向でトレーニングをしていて、確率50%でときどき正解を得てご褒美をもらえていた場合、予測や勝手で動くことが変動比率で部分強化されているため、予測や勝手で動くことを消去することが難しくなってしまっています。
加えて、後から3つ以上の動作の組み合わせにシフトしても、ご褒美がもらえない確率が上がる、つまり消去がたびたびおこるため、消去バーストによって予測や勝手で動く頻度が上がることになります。
つまり、強化されてしまった行動をやめさせようとするとその行動の頻度が一次的に増えるのです。
少なくない人が、この段階であきらめたり、他の方法にシフトしがちですが、行動学的に正しいトレーニングを継続することが肝心です。
また、ここを乗り越えても予測や勝手で動くことが自発的回復によってしばしばおこる可能性があります。
多くの場合意図しなかったことであっても一旦強化されてしまった行動を消去するには、行動学的に正しいトレーニングを継続する必要があります。
抗生剤ではないですが、途中でやめるのが一番よくないのです。