再評価日和

本日、5月26日の藍瑠地方はくもり一時雨。
最低気温19度、最高気温は24度。
湿度70%前後で多少蒸し暑い1日でした。

本日、藍瑠さんのバイタルチェックの日。

■5月26日計測の藍瑠さんのバイタル
 体重:14.1kg
 体温:平均38.5度(38-39)
 呼吸数:平均27回/分(15,20-30)
 脈拍数:平均48回/分(40-50,60-80)
 血圧:問題なし(CRT)
 尿のpH:6.0〜7.5(5-8)

藍瑠さんは、本犬が望まずともドッグトレーナーの看板犬となってしまったので、いろいろと動作を見直されています。(藍瑠さんも7歳半なのにたいへんだなあw)

正直なところ、ディスク競技をすることしか考えてこなかったので、「オスワリ」や「フセ」などの一般的な動作については、その動作自体ができればいいやくらいにしか考えてきませんでした。

ところが、ドッグトレーナーの目線で藍瑠さんの動きを「評価」するようになると、これはヤバイとなるわけですw

そんな藍瑠さん再評価中の「オスワリ」「フセ」「タッテ」についてです。

「オスワリ」「フセ」は大抵の方が教えるのではないでしょうか。
では「タッテ」となると、いわば犬のスタンダードの姿勢なので、わざわざ教える必要があるのかわからない方もいらっしゃることでしょう。

実生活でどれほどの役にたつかどうかは環境次第ですが、トレーニングの効果ということを考えた場合「タッテ」は大きな意味を持ちます。

「オスワリ」と「フセ」の2つの指示しか出てこなければ、犬は予測を立てて「オスワリ」か「フセ」のどちらかの動きを勝手にするようになることがあります。
「オスワリ」か「フセ」のどちらかをさせたいのに「オスワリ」→「フセ」と連続して動いてしまうなどもそうでしょう。
人にとっては指示どおりであることが大切でも、犬にとっては「ご褒美」がもらえさえすればそれでよいからです。

実のところ、人の声による犬への指示というのは、犬にとってはとてもわかりづらいものです。
犬には人の言葉の意味は理解できません。
ただの音の信号です。
そのため「オスワリ」といった音の信号と犬にしてほしい「具体的」な行動を結びつけるための手続きが必要になります。

このとき、「特定」の音声信号と「特定」の犬の行動とが結びついたときだけ「ご褒美」がもらえるという「ルール設定」がとても大切になります。(1トレーニング1動作)

※藍瑠さんは、オスワリ→タッテ→フセ→オスワリ→フセ→タッテ→以下ループを前脚軸でなければできるが、前脚軸だとオスワリ→フセの練度が十分ではない。

ところが、「オスワリ」と「フセ」のトレーニングを個別に進めて理解を深めても、結局2つのうちのどちらかしか出てこなければ、犬は予測を立てるようになります。
そのための「タッテ」です。
3つ以上の動作になると予測を立てて勝手に動いても「ご褒美」をもらえない可能性の方が高くなってしまうため、「ご褒美」をもらうために指示に耳を傾ける可能性が高くなります。
それでも犬が勝手な行動をとる場合は、トレーニングの進め方そのものを評価し再検討した方がよいでしょう。
そのあたりの見極めができない場合は専門家へのご相談をお勧めします。