トイトレ日和

本日、5月25日の藍瑠地方はくもり。
最低気温18度、最高気温は26度。
湿度50%台で暑からず寒からずの1日でした。

少し前の散歩とトイレの話の続きのようなものになるでしょうか。

さて、屋内飼いですと、犬のトイレのしつけに苦労しているという飼い主さんも少なくないのではないでしょうか。

パピーの頃は月齢+1時間のガマンがせいぜいですからトイレトレーは必須といえるでしょう。

ところが、せっかく用意したのに子犬はトイレトレーではおしっこをせずに部屋のあちこちでしてしまって困るというような状況はもはやテンプレートといえるでしょう。

パピーを卒業する頃にはだいぶガマンができるようになります。
そしてお散歩とトイレがセットになればトイレトレーは無用の長物と化す一方で屋内のトイレの諸問題からは解放されることになるでしょう。
その代わりとして、いついかなるときも散歩にいかなければならないという事態に直面してしまうかもしれませんが。

犬は散歩をする動物というのは一面では正しく一面では正しいとはいえません。
必要といえば必要ですが、絶対にしなければならないものかと問われれば、絶対にしなければならないものではないといぬらぼは答えるでしょう。
そこにトイレが絡まなければ。

実のところ、トイレトレーニングについては犬種による有意差がないといわれています。(気質による差はあるでしょう)
トイレトレーニング自体は非常にシンプルで、ポイントさえおさえておけば、トイレシーツの上でおしっこをさせること自体は難しいことではありません。
ただし、可能なかぎり若いときからという但し書きはつくでしょう。

※膀胱炎などの獣医学的問題を抱えていないことがとても重要です。

藍瑠さんに外に置いたトイレシーツの上におしっこをしてもらいました。(藍瑠さん苦労をかけるね)
これはトイレシーツの上におしっこをする「芸」ではありません。
「ワンツー」や「トイレ」などのキューを聞くと尿意をもよおすという古典的条件付けを成立させた結果です。

古典的条件付けってなに?という人でもパブロフの犬なら聞いたことがあるのではないでしょうか?
ベルが鳴るとよだれがでるというあれです。
ここでは「ワンツー」や「トイレ」などのキューに対して古典的条件付けを成立させるためのプロセスなどは説明しませんが、ある程度辛抱強く手続きを踏めば、おしっこで困るような事態にはならないでしょう。(成犬前の身体的未熟さや高齢だったり獣医学的問題がある場合は別)
トレーニングとなると、何かをさせるというところにポイントが置かれがちですが、尿意というのは生理現象なので命令によってできるできないではなく、したくなったら(ここ重要)する手合いのものですから人のやる気だけではトレーニングが成立しません。
犬がおしっこをしたくなる条件やおしっこをするタイミングというのがあるので、気持ちを含めた環境設定を十分にすることこそがトイレトレーニングのポイントといえるでしょう。

すでに散歩とトイレがセットになってしまっている成犬となると、それをくつがえすことはかなり難しいですが、トイレトレーニングができていれば、トイレの「ため」の散歩というのをしなくて済みます。

ひるがえってみれば、犬のしつけというのは人の手を軽くするためのものでもあるのです。
手抜きとはちがいますので誤解なきよう。