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ロープ遊び日和

本日、5月8日。
昨日に引き続き藍瑠地方は終日快晴。
夕方近くまでは風も穏やかで、気温は22度止まりでも日差しがあり過ごしやすい1日でした。

前回に引き続き遊びシリーズを展開。
今回はロープ遊びについて書いてみます。

藍瑠さん、楽しもうな。

犬の遊びは犬の摂食行動と深く結びついています。

獲物を探し→見つけて→忍び寄って→追いかけて→咥えて→仕留めて→食べる

ロープ遊びも同じです。
この行程をうまくなぞらえればなぞらえるほど犬の満足度が上がります。
人にとっても犬にとっても楽しい遊びになるでしょう。

ロープ遊びのメリットは、ロープを人が握っていることにあります。

ボール遊びのようにボールが人の手を離れて犬の自由になってしまうという可能性が(ちゃんと持っている限り)とても少ないのです。
つまり人が主導権を握れるということです。
投げてしまったボールの主導権を基本的には犬が持つボール遊びとは決定的に違うところです。

それから、ロープの長さ分持ち手が離れているため犬に歯を当てられるリスクをコントロールできます。

ボールの場合は直接受け取ろうとすれば、かなりの確率で犬の口に触れることになります。
犬が落としたボールを手にするにしても、ボールを取り返そうと手ごと噛まれるかもしれません。

そのリスクが低いことは、とても重要です。

遊びの中で歯を当ててきたり噛んできたりすることを「遊戯性攻撃行動」といいます。

いわゆるじゃれ噛みであって抑制が効いており、遊びであるかぎり本気噛みにはなりません。
遊び自体が捕食行動を誘発するものであり、獲物に似た動きをするものに対して口が出てしまうのは犬のさがとも言えるでしょう。

それでも、人との共生を考える上では、人に歯を当てても良いと学習させることは避けなければなりません。
仮に犬が遊びだと認識していたとしても、受け取り手がどう感じるかは別問題です。
練習中や競技中にディスクごと指を噛まれて血を吹き出しながらプレーすることをなんとも思わない自分のような人間はなかなかいるものではありませんw

それが他人様ともなればなおさらです。

ロープで遊ぶコツはロープを犬の獲物に見立てることです。
犬は狩りをすることができる動物ですから動きが獲物と似たような動きをするほど食いつきます。

発見され→逃げ出し→前後左右上下に緩急をつけて逃げるも→捕まり→仕留められて→食べられる

犬の摂食行動の獲物側バージョンをロープを使って演出するわけです。
ここで一番重要なのは仕留められる時の演技力です。
ここがうまいと犬の満足感が大きいです。
ポイントは咥えられたら暴れさせてケイレンさせて唐突に一切の動きを止めること。(ロープを短く持つなどして犬の動きも止める)
仕留めたことに満足した(そして動かないからつまらない)犬はロープから口を離します。
離さないときは演技力が足りていないのかもw

この犬が自発的に離すという行動が重要です。
演技力wはともかくトレーナーが修行の末に手に入れた特殊なテクニックによってロープを口から出させているわけではありません。
演技的には必殺w技なわけですが、せいぜいちょっとした「コツ」程度の話でしょう。
そして離すや復活の呪文でロープに命を吹き込みます。
また目一杯仕留められる獲物を演じてあげましょう。
それがロープを「離した」ことに対する「ご褒美」なのです。

この図式は、犬との関係全般に言えることです。

結果、犬が嫌な気持ちにならないこと。
結果、犬が良い気持ちになれること。

ここに注目すると、犬の行動の自発頻度が上がります。

遊びに夢中になってくると、ロープを持っている手に狙いを定めてくる犬もいるでしょう。
尻尾の先の獲物の本体とでも思っているのかもしれませんが、ともあれ、遊んでいるうち、動きを止めるのに短く持った瞬間などに歯が当たることもあるでしょう。
そんな時、歯の当たった瞬間大きな声をあげて後ろを向いて遊びを止める方法を使うのですが、これ、犬が人に対して期待している状態にまで関係性ができていないと大声を出したことによる驚きのみの効果になってしまいます。
人に歯を当てると嫌な思いをするという点では正しく「罰」としての効果があるとしても、人と遊ぶことに価値がないかぎり、楽しくなくなるから歯を当てることをやめようとはならなさそうので、方法としては蓋然性が高くても前提条件に左右される方法と言えそうです。

藍瑠さんだったら?
タイムアウトが有効なのでタイムアウトを使います。
藍瑠さんは(´・ω・`)って感じになりますよw

いぬらぼとしては、望ましくない行動は消去し、望ましい行動を強化していく。
それを基本路線に、行動学に基づき、それぞれの犬の状態に合わせて対策を考えていくことになります。

犬の欲求を満たし人との関係性を作りあげる方法として遊びは最適です。
愛犬といっぱい遊んであげましょう!

※遊ば(べ)ない犬もいます。
遺伝・気質・性格・体質・先天的疾患・社会化不足・後天的学習・後天的疾患など理由は様々です。
無理強いは絶対にやめましょう。